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良い動物病院



 良い動物病院というのは、まずその地域で評判が良かったり患者さんがたくさんきているというのが一つの目安になるでしょう。

 それ以外ではやはり、小ぎれいな病院が良いのではないでしょうか。

 決して豪華な建物と言ってるわけではなく、他の動物の毛がいつまでも待合室に落ちていたり、隅の方に埃がたまっているような病院は、あまり衛生管理に気を付けているとは言えないのではないでしょうか。

 今の若い先生はあまりそんなことはないと思いますが、一昔前の先生だと、会計の際に明細をくれなかったり、検査データの説明などをあまりしてくれない先生もいるようです。

 インチキをしているわけではないでしょうが飼い主
の立場からするとそういう先生はあまり良い先生とは言えないと思います。

 僕はやはり飼い主
の不安も取り除くのも獣医師の仕事の一つと思います。

 『獣医師だけが解っていればいい』というような考え方の獣医さんでは、飼い主
を安心させることはできないのではないでしょうか。

 僕も旅行の途中などに、動物の調子が悪くなってしまった際、動物病院にお世話になることがあります。

 たいていの場所には知り合いの獣医さんなり、知り合いの知り合いの獣医さんがいるので、全く知らない動物病院のに行くことはありませんが、それでも一飼い主に戻ってしまうと非常に不安になってしまうこともあります(薬も器具も持ち合わせていないせいもありますが)。

 やはりそんな時に、どんな獣医師がよいかというと、こちらの話を親身になって聞いてくれる獣医さんではないでしょうか。

 また、僕も一応獣医なので何をやるかは予想が付いていますが、それでもきちんと説明してくれて、これからこんな処置をしてこんな薬を使いますと丁寧に説明すると非常に安心します。(他人の病院ではあまり手も口も出さないほうがいいので。)

 獣医師の技術力というのは、一般の飼い主さんからでは非常に判断しにくいと思います。

 病院の方針にもよるでしょうが、例えば手術をする場合に、きちんと血液や心臓や肺の検査などをして万全の体制で行う病院もあれば、料金のことを考えてあまり検査をせずに、手術をしてしまう病院もあります。

 検査をたくさんすれば、必ず手術が成功するというわけでもありませんし、検査をしなかったら必ず失敗するというわけでもありません。しかし、可能ならば必要な検査をして、リスクを無くし万全を期した方がよいことは言うまでもありません。

 ペットという性格上、飼い主
の主観で、物事が決まっていくのが現実だと思います。

 ペットにお金をかけるのもかけないのも飼い主
次第で、それはどちらが良いとも悪いとも言えないでしょう。

 しかし獣医師の立場からすると、安易な気休めを言うのではなく、本当のことをしっかり飼い主
に説明をして、飼い主が後々不満・不安を抱かないように、あらかじめしなくてはいけないと思います。

 緊急の場合を除き、どんな処置をするにもやはり飼い主
の承諾を得てからするべきだと思います。

 また、やむを得ず入院などをする場合は、入院中に起こり得る可能性はなるべく飼い主
に話し、緊急事態にはどうするかなど、良く打ち合わせをすることが大事ではないでしょうか。

 良い動物病院というのは、料金が安いとか、最新の機械がたくさんあるとか、みんなが来ているとかいろんな事があると思いますが、やはり、インフォームド・コンセントをしっかりしてくれる獣医さん(話をよく聞いて説明をしっかりしてくれる)が一番だと思います。それと熱意のある獣医。

 僕が一番強く思うのは、その動物のことを一番良く知っているのは飼い主
以外にはあり得ないのです。

 飼い主
は、ずーっとその動物と一緒に暮らし、その動物が調子の良い時も悪い時も知っているわけです。

 獣医師は確かにいろんな機械や器具などを使い、動物の体の内部まで探ることができますが、動物が調子が良かったときの状態と、悪い状態を比べることは決してできないのです。

 時々、飼い主
が具合が悪そうだからと動物を連れてきたのにもかかわらず、ろくに検査もせずに大丈夫と言って返してしまう獣医がいると聞きますが、僕からすると論外です。

 飼い主
が、動物の調子が悪いというならばそれはどこかが必ず悪いと思います。万が一そういう獣医に当たってしまった場合は、さっさと他の病院に行くことをお勧めします。



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